2010年7月18日

Waves V7を64bit OS+ホストでムリヤリ動かす

waves社のプラグインがいつまでたっても64bitに対応しないので、DTM環境を64bit環境に移行できない方がたくさんいると思いますが、条件付きでクリアする方法がわかりました。 と言っても、ちょっと前からV6ではjBridgeというプラグインをブリッジするツール(シェアウェア)を利用すればできたらしいのですが、鈴木はWUPがとっくの昔に切れているのでv5しか持っていません。人柱体質の自分としては、最新版のV7でなんとか動かしたいところ。これが一筋縄では行かなくて結構苦労してしまったので、備忘録がてら書き残しておきます。

今回の実験環境
  • OS...Windows 7 Ultimate 64bit版
  • HOST...CUBASE 5.5 64bit版
  • プラグイン...Waves Platinum Bundle V7(7.1)デモ版
必要なもの
  • shell2vst
  • jBridge(ver1.2以降)
方法
  1. jBridgeをインストールする
  2. shell2vst.exeをVSTプラグインフォルダ(一般的にはC:\Program Files(x86)\Steinberg\VstPlugins)にコピーする
  3. wavesのプラグインを普通にインストール
  4. 3で、2のフォルダにwaveshellファイルがインストールされているので、これをshell2vst.exeにドラッグ&ドロップする
  5. うちの環境だと1分ちょっとでwavesフォルダができあがり、その中にファイルサイズ4KBのdllファイルがずらっと作られる
  6. ここで、C:\Program Files(x86)\Waves\Waveshellsにインストールされているほうのwaveshellファイルを、jBridgeで64bitプラグインがインストールされているフォルダに置くように設定し変換する(通常x86がないほうのフォルダだと思う。→C:\Program Files\Steinberg\VstPlugins\など)
  7. 必要に応じて、6で作られた64bit化したwaveshellファイルのあるフォルダを、CUBASEの設定()で読み込むように指定する

なぜかshell2vstでいったんVstPluginフォルダ内のwaveshellをバラしておかないと、wavesフォルダ内のwaveshellが64bit化できないという不思議な現象が起きています。(プログラムが分かる人にとっては全然不思議じゃないのかも・・・)

この後、CUBASEを起動させてみたところ、初回起動時はプラグインの認識に数分(ひとつずつゆっくり認識していく)かかるのですが、その次からはサクサク起動することができました!鈴木がインストールしたデモはPlatinum Bundleなのですが、H-CompとかL3あたりを挿して動かしたり、プロジェクトを保存→読み込みしてみたりしましたが、正常に動作しているっぽいです。あくまでjBridgeを介した環境なので、プロユースには不安がありますけど素人が楽しむ分には十分動いている感じです。

ただ、これはjBridgeをかまさないときも同じ問題が起きるのかもしれませんが、CUBASEのミキサーにプラグインを実際に挿す時が「遅い」です。プラグインのロードに、平均5秒くらい待たされます。だから、wavesプラグインを挿しまくってるプロジェクトを読み込んだ時はえらいことになるかもしれません。→追記:Wavesプラグインを18個挿したプロジェクトのロードに2分弱かかりました。挿せば挿すほど遅くなるのね...(- -;;

これをやった後で、「ひょっとして同じ方法でV5もいけるんじゃね?」と思い挑戦してみましたが、shell2vstがうまく動かず断念。これが動けば、しばらくWUPを払わずにしのげたというのに。。。残念。

こんな感じで、Windows 7 Ultimate 64bit + CUBASE 5.5 64bit + WAVES V7(Platinum Bundle)という環境が「とりあえず」動くことがわかりました。今回の25%オフ+円高のセールで衝動買いしても大丈夫そうです(笑)

コメント(2)

以前もこのパターンで挑戦してたんですがダメで..でももう一度こちらの記事を見て試みてみました。
カギはshell2vstでした。普通にやったら最初変換されなかったので、これも「管理者として実行」をすることで変換できるようになり、無事にCubase64bitで使えるようになりました。
ありがとうございました。

>>ume_changさん

お役に立てて嬉しいです。
wavesには一刻も早く64bitに対応して欲しいですね。

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