Automap PROでWindowsキーのストロークを割り当てる方法
鈴木のディスプレイはDELLのU2711というもので、2560×1440という変態解像度のIPS液晶を使っています。情報量は多いものの、画面表示が細かく、NIのKONTAKTやAASのUltra Analogのような細か~いUIをもつプラグインの編集の時にはWindows標準の拡大鏡機能(Win+”;”で拡大、Win+”-“で縮小できるやつ)で大きくすることもしばしばでした。
で、同時に使用しているMIDIキーボードであるNovation SL61 MkIIにはAutomap PROという便利ソフトがついていて、PCのキーストロークをMIDIキーボードの上に無数に配置されているボタンに割り当てできるというわけで思いついたのが…
「MIDIキーボードから、拡大鏡を操作する」
というものでした。しかし、Automapエディタでは、ShiftやCtrl、Altキーを押下しながらのキーストロークは設定できるものの、Windowsキーを押しながらのキー操作は記録できないことが発覚。
そこで見つけた裏技です。
Automap PROの設定は、*.automapというファイルに記録されています。それはテキストエディタで編集可能なXML形式なので、これを開いて直接編集することで、設定することができました。
詳しく書くと、SL61MkIIの録音ボタン(●)の右隣の2つのボタンにデスクトップ全体の「拡大」「縮小」を割り当てたいとすると、XML内の
<Group name="Page 1 D Buttons">
という列から下のパラメーターのうち、最後の2つを下記のように書き換えます。
<Param name="; " shortName="ZOOMUP" id="-1" intStep="100" intMax="100" intMin="0" high="100" low="0" step="100.000000">
<KeyEvent code="187" character="59" modifiers="16" scancode="39" />
</Param>
<Param name="- " shortName="ZOOMOUT" id="-1" intStep="100" intMax="100" intMin="0" high="100" low="0" step="100.000000">
<KeyEvent code="189" character="45" modifiers="16" scancode="12" />
</Param>
この中で、modifiers=”16”という部分が、Windowsキーを押下しながら…という意味になります。Shiftなら2、Ctrlなら4、Altなら8といった具合です。Shift+Ctrlなら…6にすればOKです。
これでSL61MkIIから画面の拡大・縮小をしながら、快適にプラグイン画面を操作できるようになりました!