機材レビュー … Roland SOUND Canvas SC-8850 注意点 |
鈴木7才on the WWW > 音源&シンセレビュー > Roland(EDIROL) SC-8850 |
接続および動作に関する注意点です。 |
スペック|注意|SC-8850失敗談 |
まずはスペックです。データと感想を書いています。 ●最大同時発音数 … 128音 いくら大きくてもうれしいのがこの数字。128音もあれば使いきることはないでしょう。ただし、レイヤーなどで複数の音を重ねて1音とカウントしている音も多数ありますので注意。 ●パート数 … 64パート(16×4) 64パート使えること自体よりも、ドラムパートが2×4=8セット同時に使えることのほうが僕にとっては嬉しいです。 ●音色数 … プリセット1640音 ドラムセット 63種類 効果音が豊富です。SC-88、88Proなどの互換マップがありますが、はっきり言ってそのまま再生すると悪い意味で全然違う音で再生されてしまいます。データは8850用に作り変えないとダメですね。 ●エフェクト … リバーブ8種類、コーラス8種類、ディレイ10種類、2バンドイコライザー、インサーションエフェクト64種類 リバーブ・コーラス・ディレイは、各パートごとにセンドレベルを設定できます。ディレイについてはJVではインサーションを使うしかないので、SC-88シリーズの特権とも言えます。インサーションエフェクトは88Pro搭載のものと何ら変わりありません。音質はYAMAHAのDTM音源のそれとは比較にならないほどいいです。しかし、この価格で1基しか積んでいないのは…(^^; ●ディスプレイ … バックライト付き160×64ドット・グラフィックLDC ドットも細かく、視認性に優れています。楽器のアイコン表示はYAMAHAへの対抗意識か? ●接続端子(MIDI部) … USB、シリアル、MIDI‐IN1&2、OUT1&2 USB接続時には、64パート音源+2ポート(32ch)MIDIインターフェースとしても使えます。シリアル接続時には64パート+1ポートMIDIインターフェースとして使えるらしいですが、シリアルポートの転送速度の限界超えてますね…(112.5Kbps/s)あと、注意する点として、前面のMIDI入力がなくなりました。すべて背面に設置されています。 ●接続端子(音声入出力部) … IN:ステレオ×1、OUT:ステレオ×2(RCA) JVにくらべて出力がやや小さいです。出力2からは任意のパートのエフェクトを通さない音をまとめて出力できます。入力の音量は従来どおり背面のボリュームで調整できます。 ●最大外形寸法 … 218(幅)×278(奥行)×88(高さ)mm SC-88より高さがあります。ラックマウントしている方はご注意を。 ●付属品 … 取扱説明書、保証書、電源コード・セット 電源以外のケーブルの類が一切付属していません。USBやMIDIケーブルなどはいっしょに買ってこないと2度手間になりかねません(^^;<僕もUSBケーブルを買いに走ったクチです。 ●波形サンプリングレート … 32KHz(一部ステレオサンプリング) 波形自体の音質はすごくいいのですが、高音のヌケがイマイチです。DTM音源のサガですかね…キラキラした音は、JV-1010などの圧勝です。(JV-1010も内部処理32KHzのため、エクスパンジョンボードを挿しても出音が16KHzまでと後日判明(汗))パッチの種類で勝負!といった感じです。 ●実売価格 … 7万円前後(2002年11月現在) 当然ですが発売当時よりかな〜り安くなっています。同価格帯でJVレベルの音が手に入るSDシリーズのおかげで存在感希薄です(ToT) ●音源自体の処理能力 SC-88Proから変わっていません。モジュレーションを多用した音色を重ねていくと、ヘロってきます。 ●ここがスゲーぜ、SC-8850!! クリーンギター系の音色がメチャメチャリアルです。単音で聴いたら本物と間違うくらい、いい音! ●その他気づいたこと 音色の確認が、JVシリーズなどと同じフレーズプレビューになったのはうれしいかったです。心なしかいい音に聞こえます(笑)あとはフロントパネルの操作感覚が、今までとは違った感じになって、SCシリーズを使いなれた人には最初戸惑うかも知れません。 |
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