機材レビュー … Roland SOUND Canvas SC-8850 失敗談

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SC-8850を買った当時の僕の失敗談を書いています。2000年6月の出来事です。

スペック注意|SC-8850失敗談

 

6月8日 SC−8850が来た!

★待ちに待ったこの日…!

 生産体制の遅れから、出荷が遅れると懸念されていましたが、案外あっさり届きました。某有名音響通販ショップに入金してから2日後の午前10時前後、宅配便の配達員のノックでたたき起こされると、みかん箱小くらいのダンボール箱を手渡され、その箱には「Roland ED」の文字が…。

★箱を開けてみると…?
SC−88よりひとまわり大きい(高さが2Uラックサイズになった)本体と、電源ケーブル、ドライバーやデモソングなどの収録されたCD−ROM、そしてSCー88のそれの2倍の厚さはあろうかという説明書が入っていました。…USBケーブルは?結局友人を電話で召喚し、たのみこんで郊外の電気やさんにケーブルを買いに行ってきました(^^; ケーブルくらいケチケチすんなよ>Roland

★設置!
早速USBケーブルでPCと接続し、音質を確かめるために今まで自分で作ってきたMIDIファイルを再生してみると…ありゃりゃ。思ったより音が悪いや。SC−55→SC−88と買い換えたときの感動は再現されませんでした。う〜ん、これで7万6000円の出費は痛かったかも?
次に、今度は本体内蔵のデモソングを聴いてみる。(普通はこっちを先に聴くよな…)……ん?うおっ、なんだこの音?こんな音まで入ってんの?スゲー!と、SC−88Proを飛び越えてSC−8850を買ってしまった僕は、その音色の豊富さに驚いてしまいました。「これで実売7万強とは…買いだな。」単純なものです(^^;

★で、スペアナにて解析
オーディオ関連をいじるようになってから、サンプリングレートというものを気にするようになった僕は、さっそくPC上でサンプリングレート解析をしてみました。解析といっても、単純にProMixからデジタルケーブルでSoundBlasterLive!に入ってきた音をWindows上のアプリで見てみるだけですが…。
で、結果はといいますと、サウンドキャンバスシリーズの定例どおり、32KHzサンプリングであることがわかりました。高音のヌケが悪いのは仕方ないことです。その辺はJV−2080に任せて、JVで発音しきれないシーケンスパターンや早いフレーズを担当させるのが購入の目的のひとつだったので、まぁ満足でした。

★総評は…
たいして使っていないうちに総評を下すのはアレかも知れませんが、まずはファーストインプレッションということで。僕なりの見解を示すと、DTM音源とプロ用音源の中間の、中途半端な音源です(^^;。音色的には使えるのがいっぱいあるんですが、JVと比較するとどうしても弱い。絶対的な音量も小さいですし、プロユースには向きません。一方でDTM音源として使うには高すぎます。6万円台前半なら買いですが、普通の人にはあまりオススメできません。こんなにボロクソに書いてますけど、僕にとっては必要十分の機能を持った最高の音源です。いや、負け惜しみじゃないですよ、ホントに(笑)。これ1台持ってれば、しばらくDTMをやるうえで足りない事はないでしょう。要は扱う人間の、知恵と勇気!(勇気じゃなくて技術か)
また何か気づいた事があれば書こうと思っています。まずは2〜3ヶ月、使いこんでからですね。さ〜て、MIDIインプリメンテーションとにらめっこすっか。

6月13日 やられたぜUSB

 まさか夢の音源にこんな落とし穴があるとは気づかなかった…
なにがショックだったかというと、USBとサウンドカードがぶつかって(理論的にだよ)MIDI再生しながらHDRをする時プチノイズが大量発生するようになってしまったのです。おかげでMIDIとHDRの同期が使えなくなるわ忌々しいプチノイズのせいで思い出したくない過去を引きずり出されるわ…ってこういうことは「今日のひとこと」に書くことか。まぁSC−8850本体が悪いわけじゃないんだけど、身を削る思いで買った品がなんだか不良品だったみたいでかなり気分はダウナー系入ってます…n('o゜)n
友達に売りに出したシリアルケーブルを回収して録音しないと何にもできないっつーの。UA-100と同時に使ったりしたらアンテナ無いテレビ状態になるんじゃないのか!?だれか同じような境遇のヒトいましたら、どうなってるか教えてください。ついでに余力があったら僕を助けてください。と、いうわけで結論。
PCIサウンドカードユーザーでHDRをしている人で、なおかつSC−8850をUSB接続でMIDIインターフェースとしても使おうと思っている人。SC−8850は
今は絶対買っちゃダメ!
え?MPU-64?知りませんよそんなの(笑) i-Mac使ってる人はいいんじゃないの?(爆)

6月17日 やられたぜUSB・その後

 プチノイズ大量発生から3日間、いろいろ試しました。本来ならEnter Your Codeに書くようなマニアックな方法もいろいろやってみました。結果からいうと、ダメでした(爆)。Rolandのサポートセンター(東京)に15回くらいかけ直してやっとつながったものの、効果的な回答も得られずがっくり。唯一効果があったのは「クロックアップしない状態で使用する」でしたが、これも完全に安定したわけではなかったので、保留にしました。だって遅くなるもん。っつーか普段2.00VCoreで450MHz使用中にエラーのひとつも出たことのないCPUに、2.1Vまで喝を入れてもノイズは変わらず。これはひょっとして100Mhzベース自体に問題があるんじゃないかと思ってしまいました。クロックアップなんてしてるのが悪いと言われればそれまでですが、300MHz(66×4.5)でも完全に安定しないんだもの、相性が悪いとしか言いようがないです。とりあえず夏にEVENT社のGinaを購入するまでUSBはおあずけにしました。それを買っても動く保証はどこにもないですが…(悲)
で、結局のところシリアルケーブルを友人から買い戻して(後払い)しばらくしのぐことしにしました。…そしたら今度はまた新しい問題が…。僕の使っているシーケンサー(Music Studio Standard)が、最新版のシリアルドライバーを使うとハングアップしてしまうのです。完全に使えないのならまだ可愛げがあるところですが、よりによって「SC-8850用ドライバー」だけハングアップしやがるのです。プチプチ。
ハングアップといっても、シーケンサー終了時に一般保護エラーがでるだけなので、無理矢理使おうと思えば使えます。でも精神衛生上良くないな。最近ロクなもの食ってないし…(関係ないか)。
そろそろWindowsも再インストールの時期が来てしまったようですね。3月中旬にインストールしてからはや2ヶ月半。長く持ったほうかな?…再インストールしたらノイズ消えたりして(笑)

 6月18日 続・やられたぜUSB・その後

 昨日までの結果であきらめるかと思いきや、実はまだ挑戦を繰り返していたのでした(笑)。で、昨日の今日で、いきなり更新しているということは…そうです…とうとうUSBドライバーの安定動作に成功したのだ〜!!!やったー!\(^o^)/ようやくストレスを感じることなくSC-8850を使い倒す日が着たというわけだ…。で、どうやったのかというと…(^^;
…何てことない、Windowsを再インストールしたのでした(爆)。テスト返却があるにもかかわらず学校へ行かず一人黙々とディスプレイと向かい合うこと6時間。ほぼ完全な形でWindowsを復旧することができました。まぁただWindowsを入れなおしただけで直ったわけじゃないと思うんです。で、実は再インストールの最中にUSB‐MIDIドライバーのプロパティをのぞいてみると…そこには見覚えのない文字列が。

「□コンピューターの負荷を軽く」

 なんじゃこりゃ?…まてよ、これにチェックが入ってるってことは、USBへのパワー配分が…と、チェックを外してみる。もしかしたらコレが原因だったのかも知れないなぁと思いつつ、インストールを終了させて前と同じ方法でチェック。チェックの方法は比較的重いと思われるMIDIデータをT-MIDI Playerで演奏しながらそれをSoundForgeで録音、あとでWAVファイルをチェックしてみるという方法をとりました。そうしたら、昨日までプッチンプッチン入っていたノイズが全ッッッ然入ってないじゃぁないですか!!今日一日の苦労は無駄じゃなかった!代数学のテストの点数が気になってしょうがないが、これでDTMだけはストレスなくできるようになりました。めでたしめでたし。

 あとで考えてみると、一気にいろいろやってしまったのでどれが決定的な解決法なのかはわかりませんでした。…多分↑のチェックを外したのが一番クサいと思うんですが、またチェックを入れて再実験して元に戻らなくなったら、再び胃痛に悩まされる日々が舞い戻ってきそうなので、今回はあえて確かめません(笑)実は↑は付属の説明書に載ってたんだよね…っつーかCDに説明書ついてることに気づいたの今日だし(^^;とにかく、いろいろお騒がせしましたが無事解決しました。まだ全ての謎は解けたわけではありませんが(300MHz動作にしたとき多少安定したとか。大体コンピューターに負荷をかけることと450→300MHz動作にすることは正反対じゃぁないのか??)ひとまず落ち着いたので、USBネタは今回でヤメにしたいと思います。(できるといいなぁ(^^;)

 今回の実験にあたって、重い(打ち込みが丁寧)演奏データに、よくHPに遊びに来てくれるY.Wさんのデータを使わせていただきました。この5日間で30回は聴きましたのですっかり覚えてしまいました(笑)。そんな繊細な打ち込みができるようになるように、これからSC-8850で精進していきたいと思います。お、きれいにまとまった(^^)。腰痛ぇ〜

スペック注意|SC-8850失敗談

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